特産品紹介

 

富士市は、富士山の地下水を利用した紙産業を中心に工業都市として発展してきました。
富士山と駿河湾の恵み、温かい気候に恵まれているおかげで、工業だけでなく、林業では「ふじひのき」、漁業では「しらす」、農業では「お茶」など様々な特産品がうまれています。

その一部をご紹介します。

 

工業|buyふじアクション

水に恵まれ古くから紙・パルプ産業が発達し、「紙のまち」といわれるようになりました。
主に、板紙、トイレットペーパー、段ボール、紙ひもなどが生産されています。
昭和30年代になると化学工業・機械工業・食料品などの工場もふえ、工業都市として発展してきました。また、その工場は夜になると明るく照らされ、きれいな景色となります。
そして、その景色は、平成27年より日本八大工場夜景都市のひとつとなり、今では市外の人も見学に来ています。

静岡県紙業協会

 

林業|buyふじアクション

富士市の総林野面積は、市の総面積は24,495haの約半分にあたる12,086ha(内:市有林4,316ha・私有林5,839ha・国有林は1,915ha)あります。そのうち市・私有林の「ひのき林」は約7割です。

富士ひのきは、富士山の火山灰土壌の過酷な条件下で育つ為、木目が細く、硬くて強度があり耐久性に優れています。また、保温性にも優れており、天然のエアコンのような調湿機能も果たしており、主に建材用資材や、生活用品などに使用されています。

また、ヒノキは、光沢のある木肌や豊かな香りが人気の木材で、ヒノキの香りには人をリラックスさせる効果があり、ヒノキの成分には殺菌作用があります。

富士市森林組合
富士ひのき加工協同組合

 

漁業|buyふじアクション

富士市田子の浦のしらす漁は、明治頃から行われ、漁法は一艘曳きです。通常の二艘曳きに比べ、効率が悪く漁獲量は少ないのですが、素早く水揚げができ、しらすを傷つけることがない為、鮮度が抜群です。

田子の浦から西に続く道は、田子の浦のしらすを購入できる店が並び、「富士山しらす街道」と呼ばれています。
また、4月から10月まで、田子の浦港「漁協食堂」で新鮮なしらすを召し上がることもできます。毎年9月下旬には「田子の浦しらす祭」が田子の浦漁港で開催されます。

田子の浦漁協組合

 

農業|buyふじアクション

明治の初め、茶業における先覚者の一人、野村一郎が富士愛鷹山の間の原野を開墾し、造園したとされています。
研究を重ね野村式製茶法を完成させ、イギリスや清(中国)の茶商人から「天下一品」の折り紙をつけられ、その製茶技術はこの地域に広がりました。

現在、静岡県では、全国生産量の4割が生産され日本一です。富士市の栽培面積は県内で7位です。栽培から製造・販売まで行う農家が多いのも富士市の特色で、茶工場は68工場あります。また、「富士のやぶ北茶」は、農林水産大臣賞にも輝いています。
このように発展してきた富士のお茶をさらに発展させるようとしており、「天下一品製法」を再興させる動きも出ています。

富士のお茶ポータルサイト
富士茶農業協同組合

 

富士梨|buyふじアクション

明治元年ごろに現在の水戸島地区を中心とした水田地帯に栽培したのが始まりといわれています。当地は、富士川の沖積土による砂質土壌で、排水がよく梨栽培に最も適し、大変甘くなることで、大正末期から昭和初期にかけて栽培面積は300haにもおよびました。その後、第二次大戦中の食糧増産政策による強制伐採等により下火になりました。

戦後、再び増殖が行われ、培われた栽培技術で現在は約40haの園地で年間800t余りが生産されています。
代表される品種は歯ごたえがあり、水分が多く甘みが強い「幸水」「豊水」です。

 

いちご|buyふじアクション

富士市でイチゴの栽培が始まったのは80年ほど前になります。水がきれいで土地も肥え、気候もイチゴの栽培に適していることから、松本や岩本など市の西部で栽培されています。現在は、市内各地で60軒ぐらいの家がビニールハウス栽培をしています。

富士市でとれる主な品種は章姫(あきひめ)で、全体の7割。あと3割は紅(べに)ほっぺです。どちらも静岡県生まれです。糖度はどちらも同じぐらいですが、紅ほっぺの方がやや硬めで酸味が強く、甘酸っぱいのが特徴です。

 

みかん|buyふじアクション

富士市の岩本地区・中里地区・富士川地区で主に栽培され、市内のみかん生産農家は約219戸あります。そのほとんどが富士(青島)みかんです。富士(青島)みかんは扁平大五果で、糖・酸が多く、バランスの取れた濃厚な風味です。晩熟のため貯蔵性に優れ、11月中旬ごろから収穫したものを木箱に詰めて、貯蔵庫で1~2ヶ月保管し、年明け以降の出荷が中心となっています。
貯蔵されたみかんは、糖分が増して酸味が少なくなり、味にコクが出て食べやすくなります。

 

キウイフルーツ|buyふじアクション

昭和47年全国に先駆けて導入し、先進地として、年々栽培面積を広げ、現在15haの作付面積と年間300t生産されています。
平成14年から導入した新品種の「レインボーレッド」は甘みが強く、酸味が少ないのが特徴です。ワインなどの加工品もあります。

また、富士川地区で平成3年から行っているマラソン大会は、特産物のキウイフルーツを眺めながら走るということで「ふじかわキウイマラソン」と命名され、毎年盛大に開催されています。